あの大震災から4ヶ月。被災地は未だに瓦礫が残り、大勢の方々が避難生活を送っている。
当サイトは5月某日、取材の為、被災地である岩手県釜石市に向かった。
秋田からは秋田自動車道で北上ICまで行き、北上市内で食料品とガソリンを購入。これは現地では食料、ガソリン共に入手が困難であろうと思いからである。
北上から国道107号線に乗り換え東に車を走らせる。岩手県内は道路が良く整備されており、事の外、順調に経由地である遠野市に着いた。
遠野市は被害が少なかったのだろう。車内から見える建物は被害を受けた様子も無く、ガソリンスタンドもスーパーも普通に営業をしていた。ただ、釜石市に近づくにつれて、自衛隊車両や救援物資を積んだ車が多くなり、この先が大変な事になっていると否応なしに感じされられた。
遠野市から国道283号線に乗り換え、バイパスである仙人峠道路を走ると釜石市に入る。釜石市内の道路は車で混み合っているものの、地震で倒壊した建物は見当たらない。一部飲食店は休業中の張り紙を出しているが、道沿いの多くの商店は営業している。”釜石は被害が少なかったのか”と思うほど、普通の状態であった。
それが、海岸に近くなると一気に目の前が瓦礫の山に変わった。
何て言う事だろう。
ビルだったと思われる建物の鉄骨は剥き出しになり、大きく曲がっている。木造の建物は原型が無く、基礎の部分が残るだけだ。車も5メートルも上の屋根の上に載っている。この光景が海岸線沿いに続いている。連日テレビで報道される映像を見て状況は分かっていたつもりであるが、実際に現地で見た光景は、あまりにも惨く、悲惨で、目を覆いたくなった。津波の破壊力がこれほど凄まじいものかと改めて思い知らされた。幹線道路は瓦礫が撤去され、車で通行できるが、一歩裏通りに入ると瓦礫が残り、徒歩で歩くにも容易ではない。震災から2ヶ月程経っても殆ど手付かずで、震災当時のままの所も多い。
当サイトは、あまりに惨い現地の状況を目にし、結局、被災地の写真を一枚も撮る事無くカメラを片付けた。
その後、釜石湾を見渡せる釜石大観音がある高台まで行くと、今まで見た事も無い、真っ青な海が目に飛び込んできた。不謹慎ではあるが、もの凄く綺麗な海だ。そんな海を見ていると、現地の人が、
”青いでしょう。津波の後、海の色が変わったんです。何も無かったかの様でしょう。でも、この海で何人もの人が亡くなったんです。”
と。
海を見ていると、何故か自然に涙がこぼれた。
カメラバックからビデオカメラを取り出し、青い釜石湾を少しだけ撮影した。
今度釜石を訪れる時は、被災地としての取材ではなく、観光の取材として是非訪れてみたいと・・・・。
震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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